202405.19Sun.9:00-17:00

華の福禄寿 / 風神・雷神Fukurokujyu

福禄寿の「福」とは、“善い人間関係”「善知識」に恵まれる事です。周りに善い人間関係を築いていくと多くの“福”に恵まれ、また“福”が多い人には更に善い人が集まります。
その為にはまず、仏教でいう「三毒」の一つ、煩悩の中で最も激しく衆生の善心を害し、仏道の障害となる“瞋恚”(怒り憎しむ事)を止めましょう。そして人を尊ぶ事。
法華経の「常不軽菩薩品」に、常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)という「常に他者を軽んじない菩薩」が出てきます。この菩薩は、全ての人の根底の素晴らしさを見て軽蔑せず、いつか仏になる人だとして尊敬するのです。相手に好かれようとせず、相手を敬いましょう。

福禄寿の「禄」とは、“豊かさ”の事です。本当の“豊かさ”とは、“貪らずに与える”事。与える事をせずに貪ってばかりいると、心が貧しく乏しくなってきます。これを“貧乏”と言います。貧乏とはお金が無い事ではなく、心の貧しさこそを言っています。
「三毒」の一つ、強い執着、欲求、貪りである“貪”を止め、欲張らずに足りる事を知りましょう。
財物その他物資を与える財施。教えを説き与える法施。怖れを取り除いてやる無畏施と、布施にもいくつかありますが、施す者も施される者も、執着の心を離れた布施行を行う事です。

福禄寿の「寿」とは“寿命”の事ですが、これは単なる長生きではなく“幸せ”に生きる事を言います。それも世界中の人に分けてあげなければいけない程の幸せです。
仏教の教えを知らず、道理や物事を如実に知見する事が出来ない事を、「三毒」の一つ“癡”と言います。命の尊さを学び、人生において心と体の健康を害する苦を理解し、尽きない欲望が苦を生起させている事を知りましょう。

そして仏様は、久遠の過去から姿を変えて現れた不滅の法で、これからもずっと人々を救い続ける、無量寿の「久遠の本仏」である事を知る事です。
福禄寿はもともと福星・禄星・寿星の三星をそれぞれ神格化した三体一組の神で、その姿や形態は様々に描かれ、中には、寿星だけを老人の姿で、福星・禄星を象徴物として描いたものもあり、こういった伝来物が日本人には一人の神に見えた為、一人の老人の姿を神格とする認識が流布したと考えられます。

当山の福禄寿様は、法華経を通して具現化されたお姿です。善い人間関係の福に恵まれ、小欲知足の禄に気付き、久遠実成の仏の寿量を知る事で、本当の豊かさを教えて下さいます。